火傷でできた水ぶくれが破れた場合の処置のやり方について!

突然起こる火傷の事故。

家庭内での事故を見ると、火傷事故が年間通して最も多いとも言われています。

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特に小児と、高齢者のいる家庭ではいつ火傷になっても、万全の対策ができるように心がけておきましょう。

そして、火傷には水ぶくれがつきものです。

これに対する処置も適切に行うことで、治りが早くなったり、逆に誤ると痕に残ってしまったり、グチュグチュと治りが遅くなってしまうこともあります。

今日は火傷につきものの、水ぶくれにスポットを当てて考えていきたいと思います。

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何で火傷で水ぶくれができる?

そもそも火傷の後にできる水ぶくれって何なのでしょうか?

皮膚の下に入っている、この水は?

潰しても特に臭いもないし、本当にただの水という感じがしますよね。

しかしこれは、血漿という、火傷を治すために必要な体液です。

血漿は、火傷を早く治すため体が送り込む薬だと考えて頂いて良いでしょう。

そもそも血漿とはなにかというと、血液の中の赤血球、白血球、血小板を除いた液体の部分で血液中の55%を占める成分です。

たんぱく質、無機塩類、糖質、脂肪、窒素化合物などから形成されていて、この中には老廃物や、ホルモンや抗体を含んでいます。

そして、Ⅱ度熱傷と呼ばれる度合いでは、水ぶくれがあらわれるようになっているのですが、まずこの深度について説明します。

Ⅰ度熱傷

表皮の外側までを組織損傷した場合で、皮膚の表面が赤くなり、ピリピリとした痛みを感じますが、市販の軟膏を塗ればすぐに治るので、病院に行く必要はないでしょう。

Ⅱ度熱傷(浅達性)

表皮中間までを組織損傷した程度で、この度合いまで行くと水ぶくれが発生します。

他には、皮膚が赤くなり、強い痛みを感じるでしょう。

Ⅱ度熱傷(深達性)

表皮の下、真皮までを組織損傷したもので、ここでも水ぶくれが表れます。

皮膚の赤みとともに、激しい痛みその部分の感覚が鈍ることもあります。

Ⅲ度熱傷

真皮よりも深い組織、脂肪層や神経までも組織損傷した場合です。

焼けただれた白色か黒色に変色が見られます。

この程度まで行くと皮膚細胞は通り越してしまってるので、水ぶくれはできませんし、神経も損傷しているため、痛みも感じません

そして、水ぶくれがなぜできるかというと、皮下組織や真皮には、表皮にはない毛細血管が走っていて、火傷によりダメージを受けると、この毛細血管から、前述した血漿が出てきます

これがやけどでできた皮下組織や真皮内のキズに入り、水ぶくれとなるのです。

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水ぶくれができた時の適切な対処方法!(水ぶくれが破ける前のこと)

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水ぶくれはつぶした方が治りが早いという話を聞いたことがある方もいると思いますが、実は、火傷でできた水ぶくれは、自然治癒力だと思い、つぶさない方が良いんです。

火傷を負ったら誰でも水や氷などで患部を冷やしますよね。

その後少々見守っていると水ぶくれが発生してきます。

その水ぶくれが広範囲であれば必ず医師の判断を仰いでいただきたいのですが、小さく済んだ場合は、自分で対処しても問題ないと思います。

判断に迷うものでしたら受診しましょうね。

そこで、自力でこの水ぶくれをどうやって守っていけばよいものかというと、いくつかの方法があります。

①水ぶくれを「湿潤療法用絆創膏」と呼ばれる特殊な絆創膏でカバーします。

商品名でいうと、「ケアリーブ」「キズパワーパッド」というものです。

湿潤療法とは、モイストヒーリングとも言って、傷を消毒することなく流水で洗うだけで特殊素材の絆創膏をキズの上からかぶせることで、細胞の治る力を使い治癒させるという方法です。

これは新しい火傷の対処方法なのですが、傷痕が目立ちにくくなるという有り難い特性を持っています。

②しかしながら、自宅にこの特殊な絆創膏を常備していない方も多いと思います。

その場合、従来の方法で水ぶくれのケアをしましょう。

20分から30分間患部をしっかりと冷やしたら、柔らかで清潔なガーゼで患部を保護します。
基本的にこれだけです。

とにかく、水ぶくれは大切な治療液なので、破れることのないように処置しましょう。

万が一、範囲が広い場合は、患部をラップやシーツなどで包んだうえで、早急に病院へ行きましょう。

 

水ぶくれが破れてしまった時の最適な処置のやり方!(水ぶくれが破けた後のこと)

大切にケアしていても、水ぶくれが破れてしまったときには、その傷口から細菌に感染することが最も恐ろしいことと言えます。

そのため、従来の方法では、傷口を消毒して、オロナインなどの軟膏を塗り、患部をガーゼでカバーするという処置が一般的でした。

現在では、先述の湿潤療法が広まっており、水ぶくれが破れた場合にも、この湿潤療法が有効だと考えられています。

水ぶくれが破れた時には、決して消毒をせずに「湿潤療法用絆創膏」を患部に貼るだけです。

まわりの皮膚細胞などが自らの治癒力で、患部を治していきますので、治りが早く傷痕が綺麗に治るというメリットがあります。

注意点は決して消毒をしないということです。

消毒をすることによって、細菌は弱くなるかもしれませんが、皮膚細胞までも弱めてしまうからです。

 

最後に

火傷ってとっても痛い上に痕に残りやすい、ちょっと厄介な怪我ですよね。

真夏には、日焼けによる火傷も深刻な悩みとなります。

水ぶくれになったら決してつぶすことなく、大切にして、吸収され新しい皮膚が再生されるまでじっと我慢ですよ。

火傷でお悩みの皆様、どうぞお大事に・・・。

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